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「《授業の達人》大賞」のご紹介

東京理科大学数学教育研究所は2008年度、全国の中学、高等学校等の現職教員を対象とし、「《授業の達人》大賞」の公募を開始しました。
この賞は、文部科学省が推進する「理数教育の充実」の方針を受け、中学・高等学校等で意欲的な実践・研究や創意あふれる指導により、優れた授業を実践した数学科の教員を顕彰するものです。
選考については、第1次審査を提出書類やビデオ映像等を元に9月上旬に行い、第2次審査を経て、大賞を決定しています。審査委員長は秋山仁先生です。
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電子黒板との出会い

2009年6月26日、東京都授業研究ネットワーク「まなび」の授業実践として、初めて電子黒板を使いました。(前年度から二年間かけて全都立高校に電子黒板が配備され「まなび」の授業実践では必ず電子黒板を使うことになっていました。)
単元は数学Bの空間ベクトル。電子黒板を使うなら3Dでグラフィックを見せたいと思い、ネットでソフトを検索したところ、GoogleのSketchUpを見つけました。
使ってみると、驚きの連続で、どうしてもこのソフトを使って授業をしてみたいと思いました。動画の授業の中で使っているアニメーションはすべてGoogleのSketchUpで作ったものです。

電子黒板「Star Board」のホームページ
http://hitachisoft.jp/products/starboard/

電子黒板活用コミュニティサイト「スタボひろば」のホームページ
http://hitachisoft.jp/stabohiroba/

 

東京都高等学校数学教育研究会(都数研)のご案内

元はと言えば、都数研に入らなければ「まなび」の授業実践はしてないと思いますので、人生の巡り合わせというのは不思議です。
現在、都数研の大学入試分科会(旧調査部)で大学入試問題の研究をしています。(世話人をしています。)東京都でも進学指導重点校を指定したり、予備校による進学指導診断を実施したりと進学指導に力を入れており、今後、都数研の役割は重要度を増すものと思われます。
平成23年度の9月15日に大学入試分科会(旧調査部)の過去数年の活動を纏めた「大学入試問題の研究~分野別と主要大学別の調査~」を発行しました。

◎「大学入試問題の研究~分野別と主要大学別の調査~」(PDFファイル)→ PDFファイルをダウンロード

東京都高等学校数学教育研究会のホームページ
http://tosuuken.jp

大学入試分科会の活動報告のページ
http://tosuuken.jp/houkoku_tyo.html

平成23年度都数研総会のプレゼンデータ
http://www.youtube.com/watch?v=pVGsvN2U354

 

エレガントな解答

矢野健太郎という偉大な数学者がいました。
数学が嫌い、あるいは苦手な人に矢野健太郎というネームバリューをどうやって理解して頂いたらいいかと考えると、数学界における矢野健太郎という人物は、国語界における金田一春彦のような存在だと思っていただければ、かなり近いかと思います。
「エレガントな解答」とは、数学者の矢野健太郎がプリンストン高等研究所留学中に、ボットという数学者から問題を出されたとき、「解答はエレガントでないといけない」と言われたのが始まりだと言われています。
その後、彼は朝日新聞で「エレガントな解答」という連載記事を書きました。この「エレガントな解答」というタイトルは、矢野健太郎と遠山啓が創刊した雑誌「数学セミナー」に「エレガントな解答をもとむ」として引き継がれ、現在まで連載が続いています。

エレガントな解答
http://www.geocities.jp/elegantnakama/

 

エレガントな解答をもとむの解答

私も毎月、「数学セミナー」の「エレガントな解答をもとむ」に解答を投稿しています。その中の一部をご紹介したいと思います。


2011年2月出題(2011年5月解答)出題1(出題者:徳重典英先生)

◎ 投稿した解答(PDFファイル)→ 投稿した解答のPDFファイルをダウンロード

◎投稿した解答の[解説]
この問題は、初めて「解けないんじゃないか?」と思った問題です。
1件の注文票で同一商品を2個以上注文することはできません。どの商品の注文も3件以下のとき、価格の10円未満を切り上げるか切り下げて価格を設定し直すと、ある注文票については合計金額が15円以上変化してしまうような例をあげるという問題です。
最初は、◯×の並べ替えだと思って解き始めて、なかなか解けなくて金額に関係あるのかと考え直し、結局◯×の並び替えに戻って答えに辿り着きました。正解者が7人と少なく、「やはり難しかったんだ」と少し安心(?)しました。


2011年9月出題(2011年12月解答)出題1(出題者:縫田光司先生)

◎ 投稿した解答(PDFファイル)→ 投稿した解答のPDFファイルをダウンロード

◎投稿した解答の[解説]
これも全問正解が13人と少ない問題でした。
これはテンパズルあるいはmake10と呼ばれるゲームを一般化したもので、証明が出来ること、また、その証明法は個別に当たるしかないことは知っていました。あとはどうやって簡略化するかということで、上記のような方法を用いてみました。