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プロフィール


 

鈴木智秀

都立高校/教員

 

「《授業の達人》大賞」で優秀賞を受賞しました!

知人からの勧めで、2月25日に小金井北高校で行った「複素数」の授業を「《授業の達人》大賞」に応募しました。最初は電子黒板の利点が良く現れている「円錐曲線」の授業を応募しようと考えましたが、動画再生回数を見ると「複素数」の授業が常に高い支持を得ていたので、「複素数」の授業を応募しました。結果は最優秀に次ぐ優秀賞を受賞いたしました。
秋山仁先生からの講評では、「単純に知識を植え付けるだけでなく、虚数が生まれた必然性を生徒に気付かせようとしている」「社会で虚数がどのように使われているか、具体例を見せている」「教科書に載っていない内容でも、必要だと思うことを生徒に伝えようとしているチャレンジングな授業である」ことを評価して下さいました。電子黒板についてのコメントはありませんでした。少し意外でしたが、見た目のインパクトを評価されるより、数学的な内容を評価して頂いたことは、素直に嬉しかったです。
実は、秋山先生は、大学は東京理科大学ですが、大学院は上智大学で私の先輩に当たります。懇親会の時に挨拶に伺ったら、秋山先生の方から「僕の後輩」と呼んでくださいました。理科大出身の教員は多いですが、上智出身の数学の教員は少ないので、私が応募したのが嬉しかったようです。「上智も、もう少し頑張らないといけないね。」と言われました。
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設計の仕事

大学を卒業してから東京都の教員採用試験を受けるまでの間、ずっと建設コンサルタントの仕事をしてました。平たく言えば設計です。
私がいた会社は都市計画を主な仕事としていました。普通、設計というと建築(意匠、構造、設備等)、土木(道路、上下水、橋梁、トンネル等)の一分野を専門としますが、都市計画はすべてのことを知っていて、かつそれらをコーディネイトすることが出来ないとなりません。
私が設計の仕事をしていた当時は、バブルがはじけて建設業界は冬の時代を迎え、代わってパソコンやゲーム機を始めとした情報技術産業が台頭してきた頃でした。ホンダのASIMOやソニーのAIBOなどが現れたとき、羨ましく(妬ましく?)思ったのを覚えています。
しかし、今思えば「地図に残る仕事」というのは流行やブームなどを超越した大きな仕事だと思います。ホンダのASIMOやソニーのAIBOが忘れ去られても、また私自身がこの世からいなくなっても、私が設計した街は生き続けるのですから。
もちろん、教員になったことは後悔していません。逆に、設計をしていた頃のノウハウを生かして、今、CADソフトやプレゼンテーションソフトを使って授業をしている訳ですから、最初からこうなることが決まっていたみたいな、運命の不思議ささえ感じています。
以下は、私が、基本計画から施工管理まですべて携わった物件で、一番想い出に残っている街の現在の写真です。